2016年12月2日金曜日

原油価格の今後を妄想する

さて、OPECの減産が決定したわけだが、どこまで原油価格は上昇するだろうか。
OPECのニーズとアメリカのシェールオイル企業について振り返ってみよう。

OPECで産油量が圧倒的なのはサウジアラビアであり、予算均衡価格は67ドルぐらい。
横ばい時のボックス幅を10ドルとすると、1バレル70~80ドル程度にはしたいはずだ。

一方でアメリカはどうか。価格が上がれば、当然シェールオイルは増産される。
しかし彼らも価格下落時の下値余地を残しておかねばならない。例えば15ドルを確保したいとする。
そうなると、1バレル60ドルになっても、操業できるのは生産コストが45ドルの油田までだ。

1バレル60ドルでも生産コストが45ドルまでとなれば、これは現状とほぼ変わりないんじゃないか。
オイル屋からすれば、今の価格は安すぎるのである。
つまり、60ドルになったから急激に増産、というのは出来ないんじゃないだろうか。

70ドルまで上がれば、15ドルの下値余地を取っても生産コストは55ドルまで許容される。
そもそも、15ドルというのはただの仮定だが、結構タイトな幅だ。状況が悪くなればすぐ割り込んでしまう。
余程状況が好転しない限り、増産ペースはかなり限定的になると思う。

結局、70ドル~80ドルがひとまずの目安かなあ。しかし、全然見当違いな可能性もある。
仮説にすぎないし、当たらなくたって構わない。
原油価格の値動きと、アメリカの原油生産量を追いかければいい。それらが教えてくれるはずだ。

ちなみに、アメリカの減産幅はかなりやばいレベル。
世界各国の石油生産・輸入・輸出量をグラフ化してみる
このサイトによると、2014年は日量1413万バレル。現在は870万バレル。

なんとピークから500万バレル以上減産している。OPECなんてようやく120万バレルだ。
この非常時の対応の速さは流石に図抜けている。容赦ないね。
規模はOPECの方が大きいが、意思決定の強さでアメリカの方が価格決定力を持っているとも言える。

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