2016年5月31日火曜日

長期債務サイクルII

米国を、長期債務サイクルの観点から見てみよう。
レイダリオは、2008年がレバレッジ期間の終わりとしている。金利はどうか。
1981年が金利の頂点で、なんと19%を超えている。今の金利からは想像がつかない。

現在はリフレ期間であり、長期債務サイクルの後半に当たる。
長期債務サイクルの後半では、債務の削減が要求される。
そして、中央銀行は紙幣を刷って債務を削減した。日本は現在進行形で、やっている最中だ。

債務の削減として国債を購入しているが、現状では消失した信用を埋め合わせる効果しかない。
故に、インフレになりにくいし、ハイパーインフレなど遠い。
日本も現在ではそういう感じになっている。

政府には、新たにレバレッジ期間に入れるようになるぐらいの債務削減が要求される。
だから、レイダリオにしてみれば、金利は当然ゼロを維持すべきだし、新たなQEも必要になる。
「債務削減ターンなのに、金利引き上げてどうすんの?方向が逆なんだけど」という感じなんだろう。

デレバレッジ期間が終われば、レバレッジ期間がまた始まることになる。
50年後に、金利はまた頂点に到達するんだろうか。少なくとも、レバレッジ期間にはなっているはずだ。




長期債務サイクルI

レイダリオは、債務のサイクルには短期と長期の2種類があると述べている。
短期債務サイクルは、5~8年ということだが、これは分かりやすい。
要するに信用拡大とその収縮だ。

それはいいのだが、長期債務サイクルって具体的にどうなってるのよ?
ということで、調べてみた。
Where Are We in the Long-Term Debt Cycle?

長期債務サイクル期間は75~100年。
レバレッジ期間は50年以上、減退期が2~3年、リフレ期が7~10年となっている。

ただ、それぞれの期間はそれほど厳格に考えない方がいいだろう。
日本はデフレで20年が経過している。2~3年どころではない。

戦後71年になっているので、確かに長期債務サイクルに当てはまっている。
リフレ期に注意することは、紙幣を刷ったからインフレになるとは限らないということ。
無くなった信用を埋め合わせているだけでは、価格は上昇しないそうである。

リフレ期では、ヘリコプターマネーが有効だそうである。麻生さんが定額給付金でちょっとやった。
もっとも、定額給付金は、若い夫婦に集中的に送るべきだろう。
資金需要が旺盛で、かつ資金がないわけだからね。

それはともかく、レイダリオはヘリコプターマネーを国債の購入より有効と見ている。
国債を購入する効果は、通貨価値の毀損による株価の上昇だ。
これで恩恵を得るのは投資家だが、彼らは投資するので消費に結びつかない。

一方でヘリコプターマネーは直ちに消費されるわけだから、国債購入より優秀らしい。

2016年5月30日月曜日

Stanley Druckenmiller

そういえば、ドラッケンミラーが金を買っていた。
彼は、現在をどう見ているのだろうか。

ドラッケンミラー氏、株売り・金買いを推奨

見た通り、金強気派である。
原文には、チャイナについての言及もあったので引用する。
The slowing Chinese economy as another reason to sell equities, according to Druckenmiller. He believes that stimulus measures by China have "aggravated the overcapacity in the economy." While he had hope two years ago that the Chinese were willing to accept the tradeoff of a slowdown to gain reform, the Chinese "have opted for another investment-focused fiscal stimulus, which may buy them some time but will exacerbate their problem. They do not need more debt and more houses."
以下は拙訳。
ドラッケンミラーによると、減速する中国経済が株式を売却するもう1つの理由である。彼は、中国の経済政策が過剰生産性を悪化させたと考えている。2年前、中国が経済のスローダウンを容認して改革することを彼は望んでいたが、中国はさらに経済を刺激する方針を取った。それはいくらかの時間を中国に与えるだろうが、問題は一層深刻になる。彼らはこれ以上の負債と住宅を必要としていない。

2016年5月29日日曜日

ユーロ/ドル

たまにはユーロ/ドルのチャートでも見てみよう。
ユーロ圏は今年の3月に追加緩和を決定した。

常識的には、ユーロが緩和してドルは利上げなのだから、ドル高になるはず。しかし冴えない。
直近の高値は昨年の3月で、1.048までドル高になった。ほぼ等価の水準といえる。

現在は、3月の高値を更新せず、8月の安値も更新していない。
1.048~1.160のボックスを形成している。
主要な移動平均線は価格の上にあり、あまり強気にはなれないチャートだ。


2016年5月28日土曜日

中国株売買を振り返る

上海総合を月足で見てみる。2015年の上げ相場は、半年程度しか続かなかった。
私は少なくとも一年は継続し、かつ高値は2007年を更新すると勝手に思い込んだ。
株価が下げ続けてもじっとして、利益を吹っ飛ばしてしまった。三流もいいところだ。

ソロスは6月に売り抜けたそうで、流石にジョセフ・ジョースターとエンプレスほど年季の違いがある。

反省は一旦置き、実際チャイナはどういう状況なのか、考えてみよう。
通貨はどうか。今年の5月に安値を更新しており、元安継続である。
ドルは、円と比べると今はそれほど強くない。元/円で見ると、元は一層弱くなる。

ドル/元のチャートは、中国経済を見る上で重要だと思う。
2005年からの上げ相場は去年で終わった。ドル売りの為替介入してもパッとしない。
中国の外貨準備マイナス続く 1月も11兆円超の減少 資金流出と為替介入で

中国の発表するGDPは出鱈目なので考慮に値しないが、輸出入は相手があるので誤魔化せない。
中国の貿易輸出入額の推移
中国の貿易額、6年ぶり前年割れ 国際経済の不安要因に

経済成長するなら、単純に考えて輸出入は増えないとおかしい。
2009年から2014年までは増えているが、2015年は前年度比でマイナスだった。
要するに、上海総合も通貨も、6月時点でその減速を織り込んだと言える。

爺さんは中国のハードランディングを正に目撃していると述べた。
中国のハードランディングは不可避─米投資家ソロス氏
GDPがマイナス成長なら、確かにハードランディング中である。しかも、構造的なものなんだろう。

レイ・ダリオは米国は2008年と同じではないと言う。2008年は債務危機だったが、現在はそうではないと。
しかし、ソロスは中国発の債務危機を警告している。
ソロス氏:債務で増強の中国経済、07-08年の米国と不気味な類似

ちなみに、レイ・ダリオは年内にもう一回0.25%利上げするのは不味いと見ているが、上げるそうである。
今後数カ月の利上げ、おそらく適切=イエレン米FRB議長
次の0.25%でどうこうなるというのではなく、継続利上げの方向性が決定するのが不味いということだろう。

中国の債務危機が先か、米国が利上げに耐えられなくなるのが先か、どうなるかわからない。
しかし、仮に1~2年後だとすると、日本は見事に緩和余地がない状態だ。
そうなれば、円高株安がクリーンヒットすることになってしまうが、さてどうなるか。


2016年5月27日金曜日

最近下げている。ただ、昨年の12月から上げ始めたので、ちょうど5月で半年になる。
1049から1294まで上げて、現在は1217。
大雑把には、250上げて80下がった計算だ。約1/3に相当する。

期間的にも値幅的にも、まだ自然な押しと言えると思う。


2016年5月26日木曜日

日経

思ったより頑張っている。もっと鋭く落ち込むかと思った。
週足チャートを見ると、下げトレンドにあることを否定するのは難しい。
アベノミクスは去年で終わっている。高値の20,868はもう1年前に近い。

問題は下げトレンドがいつまで続くかだが、結構長引くかもしれない。
というのは、日銀の金融緩和が長引いていて、その分風船が余計に膨らんだからである。
もちろん、下げ幅が大きければ期間は短くてもいいわけだが、今のところジリ下げが続いている。

一年で4,000下げたので、ペース的にはそれぐらいなんだろうか。

2016年5月25日水曜日

トヨタの安値をBPSで考える

ファンダメンタルズで考えてみよう。
ここ10年のトヨタの安値は、2,330円(2011年11月)。BPSは3,300円ほどだった。

2,330円は瞬間最大風速なので、仮に安値を2,500円とする。PBRで0.76倍だ。
現在のトヨタのBPSは5,500円。そうなると、5,500*0.76=4,180円となる。
現在の株価もBPS程度。安値4,000円なら、意外に下値余地は少ない。

ちなみに、2011年は1ドル75.52円を記録した。
ということは、ドル円が75円に戻っても、BPS基準なら株価は4,000円程度を維持することになる。
(物凄い赤字を計上するようなことがあれば話は別だが、多分ないだろう)

逆に言えば、赤字でもないのに株価が4,000円を割り込めば、相当に相場は悲観と言える。

2016年5月23日月曜日

電王戦 二番勝負二日目

二日目の来場者は25万人程度にとどまった。
初日の来場者数も表示バグだったそうで、そうなるとやはり同じ25万ぐらいだろう。

将棋は見たが、ジリジリ悪くなるだけで見ていて辛い。
山崎叡王が一番辛いだろうが、既にコンテンツとして成立しにくい印象を受ける。
来年のコンピュータは、開発者がもっと強くするわけだし。

持ち時間に差をつけてもいいと思う。コンピュータ1手10秒、人間8時間とか。
そのぐらいなら、まだ互角に指せるんだろうか。
それでもコンピュータは人間側の持ち時間で読めるし、ともかく今のルールではきつい。

視聴者が面白いと思うかどうかはわからないけど。

第二期叡王戦で羽生名人がエントリーしたそうで、叡王になればいよいよ羽生名人 vs コンピュータ。
米長永世棋聖がボンクラーズと指したのが2012年。何だか遠い昔のようである。

2016年5月21日土曜日

電王戦 二番勝負初日

羽生名人のテコ入れ大成功というべきだろうか。
初日の番組はまだ終わってないが、来場者は85万人を超えている。
過去最高の屋敷九段 vs ponanza戦をあっさり更新した。

テレビ効果恐るべし。
かくいう私も、ちょっとニコニコ見たので、やっぱり影響されたようである。

対局自体は、すでに持ち時間に2時間差が出ている。
評価値は、コンピュータが280点ぐらい。歩一枚と少し、自分がいいと主張している。
じわじわPONANZAが良くなっている感じ。

コンピュータは随分強くなった。
しかし、コンピュータがこれだけ強いのは、かえってそれを扱う人間が便利になっていくということ。
コンピュータが仕事をして、人間がサボる世の中になっても、それはそれでいいのではないかと思う。

2016年5月19日木曜日

9983 ファーストリテイリング

アベノミクス以後、度々チャートを取り上げた。
2013年~2014年では30,000~45,000円で推移し、随分上がったものだと驚いた。
しかし、2014年の後半から駆け上がるように半年程度で倍になってしまった。

61,970円を記録した後は、重力に気がついたようである。
現在は、30,000円弱で推移している。
海外売上比率は、現在44%。円高がきつくなれば、もっときつくなるだろう。


7269 スズキ

三菱に続いてスズキも自社の不正を発表した。チャートはどうだろうか。
月足チャートを見ると、ピークは去年の8月。今年の1月2月で特に下げている。
不正発表前からドーンと下げているわけで、これが相場の面白いところ。

今をリーマンショック時に例えると、2008年の初めぐらいだろう。
2008年の前半は、下落の途中で息をついている。
リーマンショック時と下落のモデルが同じなら、もうひと下がりある。

アメリカの失業率は、5%で安定しだした。FX経済指標:失業率グラフ-アメリカ
去年の11月から、4.9%~5.0%で推移している。現在のアメリカは失業率5%で完全雇用と見なす。
ということは、統計の上ではこれ以上、景気は改善しようがないはずだ。

さて、もう一波乱あるかどうか。下がるなら、今年の秋には下がり始めると思う。

2016年5月16日月曜日

アルファ碁

アルファ碁は、グーグルが買収した会社が作ったプログラムだ。
圧勝「囲碁AI」が露呈した人工知能の弱点
囲碁トップ棋士に完勝 人工知能に「大局観」 井山6冠「恐ろしい」

物凄いプログラムで、囲碁のルールすらプログラムに組み込まれていない。
与えられているのは、過去の棋譜と勝利を褒められることだけ。
だから、このプログラムが応用できる範囲は膨大にある。

また、アルファ碁が読んだ手数は、「ディープブルー」が読んだ手数の数千分の1。
マシンパワーで膨大な手数を読んでいるわけではなく、まるでプロのように、厳選された手だけを読んでいる。

これ、多分、簡単に相場に応用できるだろうね。
チャートを片っ端から学習して、利益が出ると褒めるプログラムを作ればいいわけだ。
学習要素は、チャートだけでも行けると思う。

凄い時代だなあ。

2016年5月14日土曜日

トランプ現象

パックンが斬る、トランプ現象の行方【前編、人気の理由】
面白かった。パックンにとっては外国語である日本語で、ここまでのコラムが書けるのだから素晴らしい。

普通なら、トランプは大統領になれない。しかし、普通なら、そもそも共和党候補になってないのだ。
クリントンと支持率は拮抗しているそうだ。最近は暴言も控えているようで、妻と娘の助言を聞いたらしい。
トランプ氏、キャラ変えた?=大統領らしさを意識か-米

大統領になるには、ディベートでクリントンに勝たないといけないらしい。
日本は「トランプ大統領」を「正しく怖がれ」
だから、もしトランプが大統領になるなら、それは既に今までのトランプではないそうだ。

共和党は、「小さな政府」を主張している。これはいいことだと思う。

2016年5月12日木曜日

日銀のテーパリング

2017年か2018年には縮小せざるを得ないという、IMFの見通しを以前紹介した。
しかし、2016年中にも縮小ではないかという人もいるようだ。
日銀、国債購入いつまで続くのか

日銀は、主に銀行から国債を買っている。 日本の国債の保有者内訳をグラフ化してみる
4月の段階で、日銀の保有額は380兆円ほど。ソロスチャートと日米マネタリーベース
年80兆円規模なので、あと2年続けば540兆円にもなる。

この保有額を小さくしていくのは不可能だろう。
同じ手は二度使えないし、現在の緩和が終わった後の日本は、またデフレ国家に戻ると思われる。

2016年5月10日火曜日

羽生名人 vs コンピュータ

羽生名人がコンピュータとの対戦を否定しなかったそうだ。それらしい番組にも出ている。
早速、対戦ということで記事が出来ている。羽生善治名人 人工知能と対戦へ

不思議なのは、山崎叡王とPONANZAの第二局は、まだ始まってすらいないのである。
羽生名人に話題が移ってしまうので、山崎叡王に失礼だから、普通はしないと思う。
今の対戦が終わった後が妥当だろう。

報道のスケジュールに違和感を覚える。
ということで、来場者チェック。

山崎叡王 vs PONANZA 第一局2日目 248,530人
屋敷九段 vs ponanza 785,463人(電王戦歴代トップ)

もう来場者は、最盛期の3割にまで落ちてしまったのである。
やはり、私と同じで、もう人間対コンピュータとの対戦に冷めてしまった視聴者が多いのだ。
だって、コンピュータ圧倒的なんだもの。

来場者が少ないのは、山崎叡王のせいではない。コンピュータが強すぎて盛り上がらないんだから。
「周囲の事情で盛り上がらない」ということで、可哀想な感じもするが、そういう星の下なんだろう。

ちなみに、コンピュータの方が強いことは、プロも認めている。先崎九段が観戦記で堂々と書いた。
第1期電王戦 二番勝負 第1局 山崎隆之八段 対 PONANZA(先崎学)
先崎九段の観戦記は、以前から面白かったが、ここまではっきり書くのは好感が持てる。

東証二部

月足チャートを見ると、リーマンショック前後と形がよく似てる。
ピークが前回より低いのはむしろ自然で、2006~2007年の方が名目GDPは高かったから。
TOPIXも前回の方が山が高い。この点、最近の日本の相場は上げ相場でも醒めている。

日経は大型株で構成されるので、GDPが素直に反映されていないということだろう。
しかし、それはそれで、大型株の現状を反映しているので、別におかしいことではない。

どこまで円高が進むのかで底値が決まる。80円までいけば、もとの日経8,000円まで逆戻り。
しかし、財政ファイナンス後の日本円がそこまで信用されるかどうか、市場に聞かないとわからない。

現在の相場は、アメリカの景気減速を織り込みはじめている。
アメリカが面白いのは、リーマンショック時もGDPは伸びていること。
2007年14.48兆ドル、2008年14.72兆ドル、2009年14.42兆ドル。ダウの安値は2009年3月。

2008年と2009年でも、下げ幅はわずか2%ほど。2010年は2008年を超えている。
要するに、彼らはわずかな停滞すら許さないのである。
GDPが2%下がるなら、ダウは半分以下になっていいのだ。


2016年5月9日月曜日

内なる声を聞け

最近読んだ。トレードにおける心理の重要性を説いている。面白かった。
印象的だったのは、マイケル・マーカスがエド・スィコータについて語っているところ。
当時の彼は、若いのにパイプを吸っていて、私はよくパイプの先から煙が吐き出されるのを眺めていました。あるとき、砂糖がストップ安でトレードできなくなってしまいました。私はスィコータに「まだ砂糖の買いポジションは残っているのですか」と聞くと、彼はゆっくり煙を吐き出してから、「ああ」と答えました。
損している状況でこの態度。トレーダーの鑑だ。

南海泡沫会社

南海泡沫事件:バブル経済の語源となった近世イギリスの株式バブルを振り返る
南海泡沫事件:バブルの語源となった世界3大バブルの一つをわかりやすく解説

南海泡沫会社というと、ネガティブなイメージがつく。バブルの語源だから当たり前。
でも、人類に貢献した部分もある。公認会計士および会計監査制度は、この事件がきっかけで出来た。
人間は、痛くないと覚えないからね。

また、南海泡沫会社が宝くじで多額の利益を上げていたことも、個人的には新しく知ったことだった。
だったら、宝くじ専業で堂々と稼いでいくのが最善だったんだろう。
「堂々と稼ぐ」というのが、大事なところ。

2016年5月5日木曜日

実質実効為替レート

黒田さんが言及して話題になったレート。実効為替レートは、主要貿易国を全て加味している。
実質レートは、名目レートからインフレとデフレ分を加味したもの。合わせて実質実効為替レート
日銀からそのチャートを拝借した。

見ればわかるが、現在の日本円の強さは、70年代や80年代と同じぐらい。
このレートで見た日本円のピークは、95年。
その後、日本はデフレが続いたので、レートは下げ続けている。

個人的に注目しているのは、トレンドの周期だ。
固定相場が終わった73年2月から、95年4月まで円高が進んだ。
22年間である。そして95年から、すでに21年目になっている。

今まで、アメリカはインフレ、日本はデフレで実質実効為替レートが下げ続けた。
しかし、アメリカが今後デフレになるのであれば、 この長期トレンドは反転しうるのではないか。
実質実効為替レートで2011年の高値(105.66)を超える可能性はないのだろうか。

ちなみに、このゲージで105.66を超えれば、ドル円レートは75.52を更新するはずだ。
それは行き過ぎだろうか。仮に、物凄く控えめに、実質実効為替レートで80まで行くとしよう。
それでもドル円レートは95.92になる(2013年8月、実質実効80.04)。

麻生大臣は急激な円高に懸念を示しているが、まだまだこれからと思う。


2016年5月4日水曜日

Paul Tudor Jones II

去年の3月の講演を見つけた。
私たちが資本主義を見直すべき理由

アメリカの所得のあまりの不公平さや、社会が利益至上主義に陥っている現状を指摘している。
利益を追求するウィザーズの一人がこういう話をするのは、興味深い。

しかし、こんだけもらってればねえ。そりゃ日本からすれば異常だよ。
世界のヘッジファンドマネージャー報酬ランキング

彼はJust Capitalという非営利組織を作って、アメリカ企業を「公平さ」という尺度で評価するそうだ。
「公平さ」の尺度は、全米アンケートで毎年決められる。
何が尺度になるのか、彼もわからない。しかし、社会の変革を促すものを期待しているようだ。

お金は有難いものだ。一方で、中央銀行が延々と刷れる印刷物だ。
相場での良い判断や満足できるお金の使い方ができるように、価値観のバランスを保っておきたい。