2016年6月29日水曜日

スぺランデオの相場見通し

スぺランデオのBrexitに関する記事があった。
Shocking Interview From A Legend On Brexit And The Global Chaos That Is Coming

スぺランデオは、Brexitの投票は法的なものではないので、離脱でも結局、脱退しないと見ている。
それはどうやら外れたようだが、彼は政治家ではない。私が興味があるのは、彼の相場見通しだ。
抜粋して、訳してみよう。
Any serious professional understands that the world can collapse at any time — it’s just a question of, what will trigger the collapse?  It’s going to happen, it’s just a question of, when? 
真剣な専門家なら誰でも、世界がいつでも暴落しうることを理解している。何が暴落の引き金なのか、という問題に過ぎない。暴落は既に決まっている。問題は、いつ、ということだ。
日本は既に下げトレンドなので、何でいつ、というより、何故か進行中という感じだ。
ソロスとドラッケンミラーは中国が震源地としている。師匠は原因は分からないが起こると言う。
いずれにせよ、皆下がる方向を見ていることは確かだ。

イギリス

Brexitが決定したとき、イギリスの株価はあまり下がらなかった。
だから、イギリスは相対的に経済の状態がいいとか、そういう主張をたまに見かける。
しかし、ポンドの下落幅を見ると、そんなに簡単でもないと思う。

ポンドは対円で10%以上下落し、ドルに対しても10%近く下落した。
ユーロは、両方とも5%弱の下落幅だった。
通貨の下げ幅を考えれば、Brexitの影響が一番直撃したのは、やはりイギリスだろう。


ステイツの底力

アメリカの株式市場って凄いなあ、と思う。
何が凄いって、現在でも最高値付近に留まっていること。
確認してないが、去年の高値付近で頑張ってるのは、恐らく米国だけではないだろうか。

S&Pは、2000年から2002年までの下げトレンドがダウより美しく描かれている。
NASDAQは、ITバブルの高値を15年ぶりに更新した。
最近は、下げトレンドがダウやS&Pよりはっきりと出ている。

ドル円レートは既に円高方向。また、ユーロドルもそろそろユーロ高になりそう。
ECBは今年の3月に追加緩和したが、ユーロ安になってない。
ドル安は米国の株価を支える方向に働く。 米国指数は、最後まで相対的に下げ渋ると思われる。

日本市場はどうなるかって?お察しください





2016年6月27日月曜日

REIT指数

今月で、24ヵ月移動平均線を割り込みそうである。
割り込んだのは、昨年の8月、9月以来だ。
去年の1月と今年の4月でダブルトップになっている。

モメンタムのピークは2013年4月で、既に下げトレンドに入っている。
次の安値はどこなのかっていうのが、興味のあるところ。
2008年の安値を割り込むのか、量的緩和が評価されて2011年水準なのか。


日銀の追加緩和について

これは、ないと思うよ。
既に今の時点で日銀的には全力緩和中だから。これ以上何を緩和するのかっていう感じ。

マイナス金利が導入されたけれども、あれは銀行の業績がちょっぴり悪くなるだけ。
実体経済では、各種ローンの金利がちょっと下がる。とはいえ、導入以前でも十分低い。

大して効果のないマイナス金利まで実行したというのは、もう緩和の手がないからだ。
だから、追加緩和はない、というより出来ない。やったとしてもあまり効果が無い手しかない。

いや、実はある。物凄く有効な追加緩和がある。ヘリコプターマネー、つまりばらまきだ。
例えば子育て世代に盛大にばらまく。これは国債の買い取りと違って、限度はない。
いつまででもばらまける。規模も自由自在だ。

しかしこれは出来ないだろう。ばらまきに対しては国民の嫌悪感が強すぎる。
麻生さんのたかだか2兆円規模の定額給付金ですら、相当に批判があったもの。

日本は緩和中で円高なので、もう円高株安直撃が続くのは仕方ない。
緩和がそろそろ終わるだろうという、足元を見たトレンド反転で、流石に相場は容赦ない。
そしてこういう容赦のなさ、純粋さが相場の魅力だ。

2016年6月25日土曜日

TOPIX長期チャート

長期チャートを見て、改めて気がついた。
95年から、下げ相場での底値が切り下がってきている。
この傾向は2012年まで持続している。また、96年以降、下げトレンドの寿命は2年以上だ。

問題は、この傾向が今回も当てはまるのかどうかということ。
当てはまるのであれば、今回の底値は2012年の底値を割らなければならない。
すなわち、695.51ポイントを下回るはずである。

もっとも、下回るとは限らない。
日本のGDPは頭打ちではあるが、それほど下がっているわけでもない。
700ちょいで止まるかもしれない。

ともあれ、2017年8月以降でTOPIX700ポイントなら、少ないリスクで日本株が買える状態と言える。

2196 エスクリ

久々に見てみる。あの銘柄はどうなったのか。
チャートは見た通り、下げまくった。
時価総額は、約1/3まで落ちた。昨年度に利益が激減したためだ。

規模を拡大しすぎて、既存店の施行数が落ちてしまったらしい。
しかし、受注は堅調なので、今期から業績は上向いてもおかしくない。

ともあれ、市場自体が弱いし、ここも利益が下半期に相当に偏る。
また、チャートで見ても、まだ底を打ったという感じではない。

利益が落ちる前は、EPS122円だった。
利益ベースでこの水準に回復することは可能だろう。何年かかるかは知らないけど。
早ければ来年度か。再来年度には復調を期待したいところ。


2016年6月24日金曜日

英国EU離脱

凄い一日だった。日経先物は、サーキットブレーカーが発動したそうだ。
一時的とはいえ、まさか今日、ドル円が90円台に突入するとは。

しかし、相場の流れは変わっていない。昨年の6月以降、円高株安である。
今日も変動幅は凄かったけれども、長期トレンドの方向なので、その点は驚くことでもない。

イギリスのEU離脱が決定した。けれどもスコットランドは残留派が62.0%。
UK votes to leave the EU
スコットランドが英国を抜けるかどうか、再投票する可能性が出てきた。

余波については、どこにどういう影響が出るか全く分からないので、見てるしかない。
ただトレンドは変わらないだろう。
日本市場は、円高株安の再帰性が持続すると思われる。

2016年6月23日木曜日

アローラさんとその主張

アローラさんは、孫さんの投資手法を趣味的と評価していたらしい。
随分と面白い評価だと思う。
何故なら、アローラさんの評価が正しいなら、アローラさんの招聘自体が趣味的投資の一環とも言えるからだ。

アリババにおける投資リターンだけでも、孫さんの手腕は趣味的とは言えないとは思う。
ただ、孫さんの全ての判断が絶対的に正しいわけはない。そんな人はいない。
スプリントに倍プッシュなので、今のところは崖に進んでいるように見える。

アローラさんは、ソフトバンクをバークシャーハサウェイ的な投資会社にするつもりだったようだ。
ソフトバンクに私財600億円を投じたわけ-アローラ副社長
それはそれで、見たかった未来でもあるね。

ソフトバンクとスプリント

どうも、思ったよりソフトバンクの状況は芳しくないようだ。
アリババとか、儲かる企業を売って現金を作っている。ちょっと変。
なぜ現金化をするのかといえば、スプリントがどうにもならないかららしい。

ソフトバンクが11兆円の借金まみれで大ピンチ!米スプリント買収に失敗して有利子負債が急増
スプリント失敗で巨額赤字 失敗認めない孫正義ソフトバンク

簡単にまとめると、
  • 日本ではNTTの設備にタダ乗りできたが、米国では出来ない
  • 全米4位のTモバイル買収が出来なくなり、当初の予定から外れた
  • 得意の値下げ攻勢をかけたが、他社に追随された
花を引き抜き、雑草に水をやっているというところか。
他社の値下げ追随はわかりやすい。スプリントの方が財務が悪いのである。
値下げで先に倒れるのはスプリントだ。流石に米国。容赦なし。

スプリントには資金を注ぎ続けなければならない。しかし、費用対効果は物凄く悪い。
また、国内事業へかけられるお金も減ることになる。
スプリントが足を引っ張り続ける図式になってしまった。

腕の見せ所ではあるけれども、アリババよりスプリントを売った方がいいような。
どっかの爺さんも、問題のある商売と有能な経営者では、問題のある商売が残るって言ってたし。

まあでも、自信満々で買収したから、今更撤退もしにくいんだろう。
意地張ってる分の見返りはそのままソフトバンクに跳ね返るから、それは公平なんだけど。
その点、株屋は気楽でいいよ。面子なんかない。逃げ出すだけだ。

2016年6月22日水曜日

日本市場の逆流について

日本市場が思ったより頑健であることは述べた。また、REITが頑張っていることも述べた。
そう、REITがいいのだ。
REITがいいとなれば、見るべき銘柄も自ずと限定される。

下のチャートは、建築の時価総額1位と2位。
こう見ると、確かにまだ上げトレンドを維持していることがわかる。
しかし、流石にそろそろ9回表か裏かという感じにはなってきている。

この2銘柄が反転してくるようなら、日本市場も下げ本番になると思う。


お爺ちゃんズ

ソロス、マジお爺ちゃん。まずは動画をご覧あれ。
George Soros: We Are Repeating 2008

喋るのも結構大変そうである。
こんなにフガフガ言いながら、なおトレーディングに対する情熱は微塵も失われていない。
素晴らしい。

しかし、健康状態ならこっちの爺さんの方がはるかに良さそうである。化け物だ。耳でかいし。
Warren Buffett, Bill Gates On Driverless Cars | CNBC
同じ年、同じ月に生まれた二人だが、やはりトレード的に、ソロスの方が消耗が激しかったものと思われる。

ビル・ゲイツは近所のコンビニ行くような恰好しているのに、バフェットとマンガーはスーツ。
チャーリー・マンガーのネクタイが、加藤一二三九段並みに長いのも一見の価値あり。
偉人のネクタイは長くなるらしい。

ソフトバンク

アローラさんが辞めるそうだ。
ソフトバンク、アローラ副社長が退任 孫氏が社長継続
ソフトバンク、ニケッシュ=アローラ副社長が電撃退任

そりゃ、孫さんが60歳で引退するなんて、出来るわけないだろう。
アローラさんは去年の8月から600億円分のソフトバンク株を買って、含み損が懸念されていた。
酷いタイミングで買ったものだ。

しかし、ソフトバンクから2年で245億円の役員報酬を貰っている。
今の時点で売り払うならそれほどの損ではないと思うし、良かったのではないだろうか。


2016年6月19日日曜日

ゴールドマンサックスと日本株

今年の初め、日本株に強気のレポートを書いていたようだ。
ゴールドマン:日本株に強気維持、16年度自社株買い7.5兆円と続伸へ
逆指標なので、やはり少なくとも年内は弱気が正しいだろう。

ちなみに、GSは去年の8月には金1,000ドル割れを予想している。Monthly 999.9 Report
当然割れるわけもなく、現在は約1,300ドル。

日経は、今年の2月に安値を記録してからまだ更新していない。
8月初旬までには、安値更新と思われる。

2016年6月17日金曜日

円高はどこまで続くか

106円の壁を破った。
名目チャートの傾向を見ると、全ての円高局面でGCV10%以上を2回以上記録している。
現在はまだ1つめのピークすら出来ていない。まだしばらく続くだろう。

結局どのぐらいまで円高になるのか?
下のチャートは実質実効為替レートである。95年がピークで、それ以降下がり続けている。
日本はデフレが続いているのに、ドル円レートはあまり変わらない。だから実質で見ると円は弱い。

95年以降、実質時効為替レートの長期トレンドは下げで、まだ反転していない。
今回の円高でも、実質実効は90ぐらいで止まるかもしれない。
ただし、実質実効が90なら為替は85円ぐらいだ。

1ドル90円を割り込む局面は、十分考えられる。
紙幣刷りまくって政府の借金返して1ドル90円なら異次元緩和大成功じゃん、という人は少数だろうけど。
実際そうなんだから仕方ない。

NISA組は、パッとしない人が増えてきただろうか。
NISAで一番売れているのは、確か武田薬品だったから。
まあでも、NISAは養分に過ぎないし去年まで夢は見られただろうから、それも仕方ない。

NISAにしても、規模がせこいんだよな。100万だ120万だと、とにかく小さい。
年1,000万ぐらいバーンと非課税枠を恒久で設けて、最大で1億にすればもっと刺激になると思うけど。
現在のNISAは1,000万口座で5兆円らしいから、枠20倍で資金10倍としても50兆円になる。

それぐらいなら、東証一部の下値もNISAで多少は支えられるんじゃないだろうか。
株長者も増えるし、勤勉な日本人がガチで相場に取り組めば、金融大国になるのは間違いない。
でもやらないだろうね。


2016年6月15日水曜日

レイダリオから一般投資家へ

Ray Dalio Tells Investors: "Don't Trade Against Pros Like Us, You Will Lose... Own Gold"
今年の3月の記事だ。彼の助言をまとめると、
  • 戦略的でバランスの取れた資産配分をすること
  • 戦術的な取引をせず、プロに対抗しないこと
  • 用心深さを最も重要なものとすること
ざっと読んだ限りでは、この場合の戦略的というのは、買い前提で頻繁な取引をしないウォーレン的なもの。
一方で戦術的というのは、売り買い何でもありで縦横に取引することだと思う。
現在の状況では、資産の5~10%を金で持つのは用心深いことだろうと述べている。

また、市場に打ち勝つのは、オリンピックで競争するより難しいと断言している。
この発言は、彼のようなプロになるには、という意味だろう。

2016年6月14日火曜日

Jim Rogers against Gold

ジム・ロジャーズへのインタビューがあった。今年の3月の記事である。
Jim Rogers: ‘This isn’t the end of the correction in gold’
以下、金に関する彼の発言を引用し、訳してみる。
I'm not buying gold right now. It's rallied four times over the past three years, by around 15-20%. I'm not adding on this run. Gold bulls will say that the worst is now over. But remember that gold has rallied like this several times. I'd rather buy agriculture if I'm looking for hard assets. In my view, this isn't the end of the correction in gold.
今は金を買っていない。金は過去三年間で、4回以上のラリーが続いている。大体15~20%ほどだ。このラリーでは買い増ししていない。金の強気派は、最悪は過ぎ去ったと言うだろうが、何度もこのようなラリーが続いていることを忘れてはならない。もし実物資産で、というなら農業を買いたい。金の修正はこれで終わりではないと思う。
ラリーとは、恐らく戻しのことだろう。
大先輩に対して不躾ではあるが、戻しが続いているから今後もそうだっていうのはどうかなあ。
3月時点ならトレンド反転について、結構強気なことを言えそうだけど。

2016年6月13日月曜日

Sperandeo on Gold

スぺランデオがコモディティを推奨している記事を紹介したが、金も推奨していた。
Stunning Interview From Market Legend On Gold, Oil & Stocks
記事は、2014年11月のもの。面白かった部分を引用してみる。
I just don't see another down year for gold and commodities in general, especially after what the Bank of Japan just did.  Nobody has ever done the kind of Kamikaze printing of money scheme as the Japanese are doing.  
私は、金とコモディティがもう一年下がるとは思っていない。特に日銀の量的緩和の後では。日本人がしているような、紙幣の神風プリンティングは誰もやったことがない。
神風プリンティングとは新しい。
別に日本の未来を憂慮しているわけではなく、とてつもない量であることを茶化したのだろう。

発言からして、世界の紙幣の供給量と金価格の相関を考慮しているようだ。
金の底値は2015年12月だから、スぺランデオの予想より下げたことになる。
彼から見れば、明らかに下げ過ぎの相場だったに違いない。今年の急反転も当然かもしれない。

Tesla

テスラは、昨年の11月に一度取り上げた。相変わらず不思議で仕方ない株価だ。
この会社は、利益を出したことが無い。営業損失を出し続けている。
しかし、株価は2012年に30ドルに満たなかったのに、2014年では290ドルを超えた。

今年は急落したが、新しいモデルを出すと発表し、また株価が伸びた。
アメリカ人の思考はわからない。現在の時価総額は約32B。1ドル100円とすれば3兆2千億円。
PBRはyahooで見ると26.4倍。

現在の日本市場で同程度の時価総額は、デンソー、ファナックやファーストリテイリングになる。
どう考えても、テスラが並ぶとは思えない。
各社がEV展開を本格化したとき、テスラの優位性はどれぐらいあるのだろう。

チャートはどう見ても残念である。
高値、安値はきっちり切り下がり、長期移動平均線を割り込み、後は下がるしかないように見える。

大体、株価急騰の原因となった新型モデルだって、発売は2017年末だ。
もう1年と半年先のものを織り込んでしまった。
また気が向いたら取り上げてみようと思う。果たして、株価は正しかったのかどうか。

Brexit

イギリスは日本と同じ島国だが、外交は日本と180度違って容赦ない。時々えげつない。
そのえげつなさは、アヘン戦争三枚舌外交などによく表れている。

最近はEUを抜けたいらしい。離脱が多数派になったようだ。
特に移民が問題になっている。 移民問題が「タブー」でなくなったわけ 
移民だけでも大変なのに、ましてテロの温床になりうるなら、イギリス人が黙っているわけもない。

イギリスは、ユーロを使っていない。だから、通貨的には抜けようと残ろうと変わらない。
イギリスがEUを抜けるというのは、むしろ心理的な影響が大きいと思う。
今後、同様にEUを脱退する国が増えていくとも限らない。EUの結束にひびが入る。

しかし、イギリスを責める気にはならない。
学校は移民の子供だらけで、低学年は国語の授業で手一杯。
低所得層は移民に仕事を奪われ、福祉の予算も移民に割かれ、その状況は悪化していく。

イギリスの出生率は低い。
今のままでは移民が圧倒的な多数派になり、イギリスは全く違うものになっていく。
そういう未来には、反対するだろう。理想だけではね。

2016年6月12日日曜日

東証REIT

日本の指数の中では、恐らく一番頑張ってるリート。
しかし昨年1月の高値は更新していない。ダブルトップを形成しつつある。

いや、頑張ったと思うよ。ダブルトップを付ける余力があると思ってなかったから。
でも、緩和で上がったわけだから、緩和終了を織り込みだせば下がる。

緩和は、確かにやるだけやっている。
出せば出すほど株価は伸びるが、追加緩和の手段は無くなっていく。
そろそろ、強弩の末ではないか。

2016年6月10日金曜日

中国の外貨準備高

例のお爺ちゃんの言があったので引用してみる。
George Soros opts for gold haven saying Brexit would spell end of EU
China is facing internal conflict within its political leadership, and over the coming year this will complicate its ability to deal with financial issues.
中国は、 政治主導の内部抗争に直面している。これは来年以降にわたって、経済危機に対応する能力を悪化させる。
外貨準備高の減少が継続するとも述べていた。

ただ、外貨準備に関して、個人的に分からないのは中国政府の対応である。
外貨準備高が減少するのは、ドル売り介入だから元高誘導だ。
しかし、現状の中国はデフレであって、元安は歓迎すべきことのように思える。

元を安く保つための副産物として、膨大な外貨準備高を獲得してきたわけだし。

と、ここまで考えて、はたと気がついた。
中国の公表する外貨準備高は嘘で、流石に実態に近づける必要を感じているのではないか。
GDPであれだけ堂々と嘘をついているわけだから、外貨準備高は本当と考えるのも無理がある。

中国の外貨準備@果たして本当はいくら残っているのか?
中国外貨準備高のからくり(宮崎正弘の国際ニュース早読み)

実際どの程度残っているのか、私は知らない。
ただ、ソロスが元売りに向かうのも当然と言えるかもしれない。
人民銀行を破壊した男 The man, who broke the PBOC とも呼ばれる可能性が出てきたね。

追記
中国企業のドル建て債務を考えてなかった。下がるのはいいけどペースを調整したいのだろう。
中国東方航空、ドル建て債務比率下げ 為替差損減へ
新興国のドル債務、10年で3倍超 通貨安で負担重く

2016年6月9日木曜日

日本地価の歴史と中国

地価にみる日本の今
日経平均株価のピークは89年だった。レバレッジ期間終了の先駆けである。
しかし、地価は平成3年(1991年)でも前年同月比でプラスなのがわかる。

中国も、レバレッジ期間が恐らく終了した。
日本と同じ道なら、不動産価格の下落は来年か再来年からのはず。
と思っていたが、場所によってはもう始まっているようだ。

中国の地価が爆下がりしている
瀋陽がどのぐらい都会かも知らないわけだが、調べてみると主要19都市に入っている。

深センバブル、まだまだなの?
シェンチェンは経済特区だから説明不要だ。

中国は広いので、一口に「中国の不動産」とは言えない。
瀋陽が爆下げでも、上げている地域はあるかもしれない。
しかし、全国的な不振も時間の問題だろうと思う。

USD/BRL

3.36レアルということで、ドル安更新。昨年の4.2レアルがドル高のピークだった。
24ヵ月移動平均線はまだ割り込んでいないが、移動平均線も3.2レアルまで来ている。
じきに、下落するチャートとぶつかるだろう。

原油も51ドルまで戻している。
緩和してないのにドル安方向だが、デフレを回避したい米国からすれば歓迎できる。
問題はレアル高がどこまで続くかだが、ちょっと考えてみよう。

ブラジルは、インフレを抑制するために14.25%の高金利を設定している。
ドルで暮らす米国民からすれば、レアル高な上に高金利なのだから、一層レアルを買うだろう。
レアルは高くなり、輸出の不振をもたらし、インフレ率が低下し、政策金利が下がっていく。

前回の金利の極小値は2012年で、7.25%である。
長期債務サイクルからすれば、今回の極小値は前回より下がる。
また、相場の仕組み的に、金利が下がりきったところでは、相場は既に反転している。

従って、ブラジルの政策金利が7%以下になれば、今回の相場もそろそろ終わりと見ていいだろう。


2016年6月8日水曜日

Victor Sperandeo

日本ではあまり取り上げられないが、偉大なトレーダーの一人。
彼に関して、何か最近の記事は無いかなあと思ったら、2015年10月の記事があった。

Victor Sperandeo Believes the Risk/Reward for commodities is 1/10

コモディティの買いを推奨している。以下は彼の言。
Commodities prices could go down another 10 percent, but up another 100 percent.
コモディティはもう10%下がりうるが、100%上がりうる。
リスクをリワードで割ると1/10で、極めてリスクが低い(期待値だけど)。
ただし、スぺランデオはコモディティを勧めているので、金や銀だけではない。
大抵のコモディティをひっくるめた、ETFのDJPについて言及している。

DJPのチャートを見ると、スぺランデオの熟練の相場師ぶりが伺える。
昨年の10月から、きっかりもう10%ほど下げている。
この時点の価格(2015年12月~翌1月)は、彼にすれば万全の自信で買える価格だったに違いない。


2016年6月7日火曜日

TOPIX

月足チャートを見てみる。
前にも書いたと思うが、TOPIXでは2015年の高値は2007年の高値を更新していない。
日本のGDPは2007年の方が上なので、これは自然なことだ。

日経は少数の大型株で構成されるので日本全体を表す指標としてはTOPIXの方が実情に合うと思う。
もちろん、TOPIXがバブらないというわけではない。最高値の89年は2,884.80だから。

現在は、まだ下げ相場の半ばだと考えている。震源地は債務危機に直面している中国だ。
200% and counting
限界に向かう中国の企業債務拡大

中国は政府債務は低いが、民間債務は2014年時点でGDP比200%を超えている。
日本のバブル期も同程度だったそうだ。
深刻なのは、中国のGDPは中国政府が発表している数字を基にしていることだ。

どう考えても嘘なので、実際の民間債務のGDP比はさらに高い数字になる。
ソロスは300~350%と見ている。
ただ、もう一人の爺さんは割と楽観的との報道があった。

Warren Buffett optimistic on China's economic transition

ただ、このコメントを楽観的と見るかどうか、人次第であろう。
Obviously, Soros is worried more than me. 
明らかに、ソロスは私より心配している。

2016年6月6日月曜日

日銀の量的緩和はいつまでか

個人的な予想を書いておく。2018年末で終わると思う。
2015年末の政府実質借金

2015年3月末の政府の資産負債差額は439兆円らしい。赤字国債は40兆円/年ぐらい。
となると、赤字国債分はあと3年間で120兆円となる。単純に足すと559兆円。
ちょうど、日銀の国債も2018年末まで買えばそのぐらいになる。

この水準まで実行すれば、「政府の借金は日銀が刷って返しました」と言える。
麻生さんが野党時代に、紙幣なんか刷ればいいじゃないと語っていたが、有言実行である。
荒業だが、大きな混乱もなく実行できれば、それはそれでよいことではないだろうか。

利上げする or しない?

主要な相場は、現在ボックス圏である。
未来はどうなるだろうか。利上げするのだろうか、しないのだろうか。

正直、全く分からない。分からないが、利上げしようとしまいと、時間の問題であることは間違いない。
利上げしなくても、放っておけば米国株式は下がっていくからだ。

今の米国は、量的緩和がないと自然とデフレになる。
市場を放っておけば、ドル高、米国株安の方向に進む。日本と同じだ。
そうなれば、ダウは14,000とか12,000とか、そういうレベルまで下がる。

米国がデフレを容認すれば、だけど。
今までの傾向では、デフレを容認するぐらいなら、紙幣を刷るのではないかと思われる。

金、銀とドル円のトレンド転換は全て昨年末に起きた。
これは、市場が米国の量的緩和再開を織り込みだしたのだと思う。
しかし、実際に量的緩和を再開するとしても、まだしばらく先だろう。

2016年6月5日日曜日

中国の輸出入量

今年の1~4月のデータがあった。
中国輸出再びマイナス、4月は1・8%減、貿易低迷長期化の様相
単月の結果はともかく、以下の部分は重要である。
1~4月の累計も輸出は前年同期比7.6%減、輸入は12.8%減と落ち込んでいる。
4ヵ月累計でここまで低いとなると、2015年に続き2016年もGDPのマイナス成長が予想できる。
ソロスやドラッケンミラーの指摘通り、中国がデフレを輸出するという構図がしばらく続きそうだ。

2016年6月1日水曜日

アメリカの住宅価格

米国住宅市場: サブプライム・ローンの復活?
上記の記事が面白かったので調べてみた。

2000年から中央値は倍ほどになっている。複利で4.5%。
これは明らかに高い。消費者物価指数は、2000年から39%しか上昇していない。

インフレ率でみても、ざっと複利で2%ぐらいで上昇していくのが妥当だろう。
住宅が高めに評価されて3%で上昇していくとしても、現在は26万ドルだ。
実際の中央値は32万ドルだから、20%は下落余地があるのではないだろうか。


中国と長期債務サイクル

米国のレバレッジ期間の終わりは2008年だそうだ。
日本は1995年。では、中国はいつになるのだろうか。

レバレッジ期間とは、消費活動が活発に維持されインフレが継続する間のこと。
政策金利が0%近傍になれば、レバレッジ期間は終わったということだろう。

中国の政策金利はまだ4.35%あるが、もうレバレッジ期間は終わったと見ていいと思う。
GDPのマイナス成長が予想されるからだ。通貨のチャートもそれを示唆している。
現在の中国の金利は、ゼロ近くまで下げるのが正しいと言える。

しかし、中国では公然の嘘である7%近くのGDP成長が発表される。
それでは金利をゼロには出来ない。結局、4.35%もの金利には耐えられない企業が続出する・・・はず。
だが、それらしいニュースはあまり聞かないなあ。報道されないだけだろうか。