2016年8月23日火曜日

Jarand Rystad

私は原油価格の上昇を予想している。2018年で80ドル水準でもおかしくない。
世界には似たようなことを考えている人がいるもので、そういう記事があった。
Oil prices will hit USD100 per barrel in 2020, says Rystad

Jarand Rystadって、日本語ではどう書いたらいいだろうか。
そのままジャランド・レイスタッドでいいのかな。
まあともかく、彼は2020年で1バレル100ドルを予想している。

面白い部分があったので、引用して訳してみよう。
Rystand compared this oil cyclical movement to pork price fluctuations in Germany in the 1920s - when pork prices were good, farmers (producers) rushed into production that created a surplus. The excess commodities that led to crash in prices, prompting some farmers to reduce production which led toward another cycle of tight market, pushing prices up again.
“The current market appears to be a cyclical issue, and the best cure for the low oil price is low oil prices,” Rystad said. 
レイスタッドは、この原油のサイクルの動きを、1920年代に起こったドイツの豚肉価格の変動と同等に見ている。豚肉価格が高かったとき、農業経営者は余剰を生む生産に殺到した。余剰生産は価格暴落の引き金となったが、機敏な経営者は生産を減少させ、価格を再度上昇させるサイクルへと導いた。
「今のマーケットはサイクルの問題が出ているように思える。そして、低価格な原油への最善の解決策は、低価格な原油だ。」
アメリカがシェールオイルの減産に取り組んでいるのは、まさにこのドイツの状況と同じといえる。

2016年8月22日月曜日

投資家と投機家と相場師、あるいはギャンブラー

投資家と投機家と相場師、あるいはギャンブラー、これらの定義は曖昧である。
相場での売買は、人によって投資とも投機とも、またギャンブルとも定義される。

そんな定義はどうでもいい。
我々の関心は、自分の行為を定義することでなく、相場から得るものだ。
果たして、私はどれだけのパフォーマンスを得たのか。

テクニカルが優れているのか、ファンダメンタルズが優れているのか、その議論もどうでもいい。
短距離走選手と長距離走選手と、どちらが優れているか尋ねるようなものだ。
どちらも素晴らしい。

相場は、金銭に関する無限の可能性を提供している。我々も本来は可能性の存在である。
良くなる可能性も、悪くなる可能性もそこにある。ただ存在している。
それは善悪ではなく、我々が我々に似せて作ったものに過ぎない。

相場は誰のポジションも気にしない。誰がどうなろうと気にかけることはない。
しかし、逆に言えば、それはあらゆる人のあらゆる売買を受け入れているということでもある。
あらゆる人のあらゆる判断を受け入れているだなんて、相場はそんなにも度が過ぎている。

1株が2,000万円相当の株なんて、小説で書いたらどう思われるだろうか。
荒唐無稽と言われるに違いない。しかしそれは現実にある。
この一事だけでも、相場の素晴らしさを表すのに十分だ。

2016年8月20日土曜日

Berkshire Hathaway

例の爺さんの会社の株価を見てみよう。
1980年に260ドルだった株価は、現在22万3,040ドル。 日本円では1株2,230万円。
36年で857倍。確かに、文句なしに世界最高水準でしょう。思わず謙虚な心持になってしまう。

PERは14.38倍だから、EPSは15,510ドル。現在のEPSで80年当時の株価の約60倍稼いでいる。
これに比肩する値上がり株は、日本株ではちょっと無さそう。
例えばヤフーは上場以来475倍を達成したけど、現在は210倍水準。

ファンダメンタルズだテクニカルだというのは、結局どこまで自分を貫徹できるか、ということだろうね。
そういうことを、あの偉大な爺さん達は教えてくれている。


2016年8月19日金曜日

原油価格の今後

皆の想像より順調に回復するかもしれない。
原油価格の下落はアメリカの過剰在庫が原因で、それをシェールメジャーが分かっている。
だからこそ協調して減産している。もちろん自然淘汰もあるだろうけど。

価格が上がるとシェールの増産が始まって頭を叩かれるという意見もあるが、その蓋然性は低いと思う。
だって、価格が上がったからすぐに増産路線に戻しますって決定は、相当しづらいでしょう。
また1バレル26ドルになったら、という恐怖の方が先にくるはず。

私がシェールメジャーの人なら、増産路線は少なくとも2018年以降だよ。
需要が伸びて在庫が減って価格が堅調になってからじゃないと、すぐ価格が下がって苦しくなるだけだから。
そう考えると、しばらく価格が上がっていってもおかしくない。

目下は、24ヵ月移動平均線が近づいているので、ぶつかってどうなるか。
価格に先行するモメンタム指標は結構いい感じになっているので、堅調に推移する可能性がある。
とはいえ、結局マーケットがどう動くか分からないし、逆らう気もないので、駄目ならすぐ逃げるのが大事。

産油国の予算均衡価格

OPEC加盟国の予算均衡には原油の大幅な上昇必要
多くの国の予算均衡には、80ドルから100ドルの価格が求められる。
もっとも有利なのはカタールで、55.5ドルだそうだが、それすら割り込んでいる。

原油マーケットの現状と向こう2年の見通し
アメリカで原油在庫が過剰になったのが、価格下落の要因だそうだ。

しかし、それも減産中である。EIAのサイトでは、9月も減産予定のようだ。
8月もシェールオイルは減産継続見通し
Drilling Productivity Report

面白いことに、米国の生産量は去年の7月ぐらいでピークを迎えているが、輸入量を増やしている。
最新の統計概要
米国在庫は大して減ってないのに価格が回復しているのは、輸入量の増大も織り込んでいるからだろう。

原油価格は、上げトレンドラインが一応引ける。
信頼に足るトレンドラインになるには、もう少し安値点が欲しいところ。
このラインが機能すれば2年後には90ドルぐらい。

そこまで順調に伸びるかどうかは知らないが、皆が倒れてしまう価格が長続きするとも思えない。



2016年8月17日水曜日

52週MAとSDRL

今年2月の高値と52週移動平均線が、あまりにもフィットしていて美しい。
2月に原油が底を打ってから、株価はわずか数日で2ドル弱から7.5ドルまで伸びた。
爆発力はある。

今のところ、52週MAに綺麗にごめんなさいしているが、MAも勾配が小さくなっている。
RSIのボトムも2014年の後半であり、既に2年近くになる。

2013年末から、52週MAを上回っていないが、ここを超えればトレンド転換になるかもしれない。
今年中か、遅くても来年の上半期中にはぶつかるだろう。確認だけしておく。


2016年8月16日火曜日

原油II

原油に関する記事、追加で。
ロシア、低原油価格時代の終わる時期を予測
原油価格の本格回復、18年まで困難か 過剰在庫解消せず

価格はファンダメンタルズに先行する。
インドが中国に代わって原油の需要国となるだろう。
世界で最も石油をがぶ飲みする国になっていくインド

2月の26.51ドルの安値を試すはずだが、39.51ドルと、はるか上で反発している。
一気に100ドルまで戻ったりはしないだろうが、長期的には買えると思う。

シェール企業は、15年以降で60社が破綻したそうだ。 4月に日経が報じている。
米シェール淘汰の波、破綻60社・負債2兆円 15年以降
シェール企業が統廃合しているわけだから、これも長期的にはプラスだろう。

日本市場の未来

GDPは、年の成長率換算で0.2%だそうだ。
人口オーナスなんだから、低成長ないしマイナス成長はむしろ自然である。

日本の株式市場は、個人的にはあまり魅力が感じられなくなってしまった。
官製相場で、基本的に株は割高である。ファンダメンタルズでは買いにくい。
かといって、売りから入っても日銀が相手なので利が乗りにくい。

実効実質為替レートでいうと、1ドル100円でも大変安い水準である。
今回の円高は長期になると思う。

株式市場は、現在進行形の円高と、2019年10月の消費増税を織り込む必要がある。
しかし、まだ為替すら十分に織り込んでいない。
下げ相場も相当に長期になるだろう。

トレンドラインは、2019年7月で日経10,000を指している。
この辺まで下がり続けてもおかしくない。うっかりすると8,000まで行く。
逆に言えば、その水準なら日本株の購入を考えることが出来る。日本に関しては待つのみだ。

2016年8月14日日曜日

ロシアルーブル

USD/RUBの週足チャート。
高値は今年1月で、トレンドラインは切れている。
長期の移動平均線はまだ価格の下だが、ぼつぼつ反転の準備をしているような感じ。

資源国としてはブラジルの方が反転が早いが、ロシアも後を追うと思われる。


2016年8月13日土曜日

ATW

アトウッドオーシャニクス。ここも石油ガス会社。
何故かよく分からないのだが、なんと現在の状況でも利益を出している。
9月期決算で、今期も第3四半期までに4ドル稼いでいる。株価は9.19ドルに過ぎない。

もっとも、SBI証券によると、来期は赤字のようである。
いずれにせよ、ここの株価も原油チャートをそのまま拡大したようなもの。
機会があれば、いくつかこの類の会社を買ってみたい。まだ半年か1年は早そうだけど。

SDRL

シードリルは、石油ガス会社。
チャートを見ればわかるが、株価は2013年に48.09ドルを記録したものの、真っ逆さまに落ちた。
今年2月には1.57ドルを記録した。97%近く下落したわけだ。

現在は2.75ドル。しかし、原油価格が高いときは、配当で2~3ドルだった。
Key financial information
チャートは相当に破壊力があるが、原油価格と連動していることは間違いない。

過去の配当額につられて購入した投資家を粉砕したという点で、ミナスジェライス電力にも似ている。


原油

今のところ、1バレル40~50ドル。
需給が改善すれば、価格は元の100ドル水準に戻ると思われる。
しかし、いつ改善するのだろうか。

原油供給過剰 16年も IEA見通し、価格低迷長期化の可能性
[FT]原油の需給不均衡、2017年まで続く見通し

記事によると、17年で需給が均衡し、それ以降は需要の方が多くなるようだ。
実際、相場は需給改善を織り込みつつある。
24ヵ月移動平均線はまだ価格の上だが、遅くても17年上半期中には価格とぶつかる。

17年中には反転して伸びていくかもしれない。そうなれば、石油関係の会社は面白くなる。
ペトロブラスなどは、今年2月に2.84ドルを記録してから、既に8.73ドルまで上昇している。



2016年8月12日金曜日

フージャーさんの復帰時期

2014年5月、株価が4桁に戻ったらつぶやきを再開すると言い残して、フージャーさんは去った。
彼の復帰時期を、フージャースの業績目標から予想してみよう。
フージャースグループ経営近況報告会

2021年3月期では、売上1,000億、経常利益100億を目指すとある。これは、今期の倍だ。
計画通りに推移し、純利益率が同じとすれば、2021円3月期のEPSは240円になる。
EPS240円ともなれば、流石に株価は1,000円ぐらいにはなっているであろう。

ということで、フージャーさんは2021年3月期決算(2021年5月)までには復帰できると思う。
フージャースが会社目標を達成するのが前提ではあるけどね。


6176 ブランジスタ

しばらく日本株は見ていなかったのだが、まさかこんな銘柄が出ていたとは。
昨年上場した会社だが、安値454円から15,850円まで上昇し、急落。現在は1,818円。
典型的なバブルチャートで、原因はスマホゲームである。

年商1200億円予定の課金ゲー「神の手」、開始2週間足らずでランキング圏外へ
助けて!秋元康全面協力のオンラインクレーンゲーム『神の手』にツッコミが追いつかないの

空気を売るとは斜め上すぎる。よく企画が通ったものだ。
ちなみに、通期のEPSは21.5円の予定なので、15,850円だとPERは736倍だ。
もちろん、PERは賛否両論ある指標ではあるが、しかしあんまりといえばあんまりな数値。

人間の欲とは限りないもので、恐ろしい。


ベトナム

バフェット指標だと、ベトナムは安い。
ホーチミン株式市場とハノイ株式市場を合わせると、1,100兆ベトナムドン。
ベトナムのGDPは、2016年は4,500兆ベトナムドン。

大雑把に1/4で取引されているが、経済成長率は5~6%台で安定している。
VN指数は400~600のボックスを抜けた。
外国人投資家への門戸も段々と解放されているので、 上げ基調が続くと思う。

ただ、おそらくGDP比で1にはならないだろう。
ベトナムも、ロシアと同じく歴史的に低評価な国に分類されるからだ。


2016年8月11日木曜日

バフェット指標で見るダウ

バフェット指標とは、株式市場の時価総額/GDPである。
その指標によると、現在のダウは著しい過剰評価にあるそうだ。
If you follow Warren Buffett’s methodology, stocks are significantly overvalued

引用して、訳してみよう。
Currently, the ratio of Total Market Cap (as measured by the Wilshire Total Market Index) to GDP is 121 percent. There is only one other time since 1971 that this ratio has registered such an overvalued reading…that was in December of 2000.
現在、株式市場の時価総額とGDPの比率は121%になる。1971年以来、こんな過剰評価を記録したのは、他にはただ一度しかない。2000年の12月だ。
下値余地が大きいのは間違いない。しかし、何がトリガーなのか私には分からない。そんな状況である。

ドル円と日経の連動

1ドル100円程度まで円高になったが、日経は16,800ぐらい。
以前より連動してないんじゃないか、というのが率直な感想。
日本株は「日銀の買い」がないといくらなのか

上記の記事では、現在の日経は2,000ほどプレミアムがついているという。
2013年~14年の、1ドル100円前後の株価を見ると、12,445~16,291である。
大雑把には15,000弱で推移しているから、確かにそのぐらいだろう。

ただ、逆に言えば、日銀が頑張ったって精々2,000ほどしか動かせないのである。
例えば8,000まで下がるはずのところを10,000が下値目処になるとか、そういう次元だ。

実効実質為替レートで見ると、少なくとも90までは円高が進むと思う。
過去の円高局面では、どれもレートが20程度は上がっているためだ。
名目では85円ぐらいに相当する。

1ドル85円ともなれば、日経は10,000水準だ。
しかし、日銀が頑張って12,000ぐらいで推移するんだろう。
1年で20円円高になったので、来年の夏ごろにはその辺だと思われる。


2016年8月4日木曜日

ユーロ/ドル

月足チャートでは、いよいよ24ヵ月移動平均線が価格に近づいてきている。
利上げが出来ない米国とユーロ圏の緩和終了を織り込んで、ドル安方向に動くと思う。

仮にそうなると、ドル安でダウは横ばいか微増傾向を維持する感じか。
レイ・ダリオの言う通り、「ベアではない」水準で推移しそうである。

レバレッジ期間の終了した、チャイナの見通しはどうか。
後始末にかかる時間は、米国はもちろん、日本より長引きそうである。

失われる50年。中国指導部の無責任が招く史上最悪のバブル崩壊
スローモーションで崩壊する中国不動産建設バブル

もともと中国株は低評価だったので、日本と違って1/4になったりはしないだろう。
ただし、元はそれなりに下落すると思われる。